介護技術を磨くためには、その本質を理解する必要があります。介護の本質とは介護利用者の現状や経歴、生活スタイルをしっかりと把握することです。そして、利用者がどのような精神状態にあるかを理解することも、介護技術を磨く1つの要素です。
介護の仕事を長年続けていると、つい職員本位となってしまうことが少なくありません。実務者研修を受講することで、改めて利用者本位の考え方に気付く経験を持つ人も少なくありません。
実務者研修では、介護業務の1つ1つに必ず理由があることを教わります。中にはそれら基本的なことを忘れている受講者も少なくありません。実務者研修を通じて、介護の仕事を再認識できることがあります。
スキルアップ目的で実務者研修を受ける人が増えています。スクールでの受講を通じて、他の施設の人たちとつながりができるケースが少なくありません。色々な人と交流を持つことで、仕事に幅が広がります。
介護系の資格を全く持っていない人が、実務者研修の資格を取得するためには、それなりの期間と費用がかかります。受講期間は6カ月、費用の目安は20万円程度といわれています。また介護職員初任者研修やホームヘルパー2級を修了している場合は、受講期間4カ月、費用の目安は15~20万円程度とやや負担が軽くなります。
実務者研修を受講することで、実践的な知識や技術を身につけることができます。具体的にはたん吸引や経管栄養といった医療的ケアを学ぶことから、実際の現場で重宝されています。また、色々なことが経験できることで、キャリアアップにつながることから人気です。一方、実務者研修の受講期間は長いですが、受講するメリットの方が大きいです。